gigiのブログ

国際結婚の末の家族生活の日々

2019年1月のブログ記事

  • 過去の決意

    どうやってあれほどに辛い過去の日々を生き抜いてきたのだろう。耐えに耐え抜いて辛抱してこれで本当に良かったのだろうか、後悔も多い。 幼い子どもを連れて、彼から逃げて新しい生活を始めようと思ったけれど留まった理由は、成人した子どもが父親を探し当ててしまった時に、辛い思いをさせたくなかったからだった。 ... 続きをみる

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  • 平安を求める日々

    あまりのルームメイトの不摂生と、わたしのストレスや病院がらみの過去が長かったために、少しずつ変わりつつある今までにない平穏な生活に、時折妙な不安を抱えることがある。 そして、普通に生活できるのは新たな不幸の予兆なのではないか、と思うこともある。 罵り合いのない生活、声を張りあげることのない日々、様... 続きをみる

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  • 修復できるのか

    その後ルームメイトは、アンタブスの服用を勝手に自分の意思だけでやめてしまった。 わたしが大反対した新しい仕事は順調、運動も続けている。 わたしに気に入らない事があると、「俺は出ていく」が口癖だ。 「どうぞ好きなように。」 と、いつも本気で言っている。勝手に出て行けば離婚裁判はわたしには有利、過去の... 続きをみる

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  • 回想〜腹腔鏡下手術

    一般病棟へ移り、順調に回復、そして退院することができた。 腹部にはヘソの下、左右骨盤の上あたりに、全部で三か所それぞれ二センチメートルほどの切開の跡が残った。特にへその下は傷口が大きくホッチキスで数か所とめてあった。 腹腔鏡下手術で右側の卵管を切除したということだった。 子宮外妊娠が分かり、受精卵... 続きをみる

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  • 回想 〜 ICUで目覚める

    目が覚めた。 唇が異常に乾燥している。 少しずつ目に映るものから状況を把握するわたし。 「生きている」 と、心の中で声がした。 体はずっしりと重く、首を少し動かせる程度だった。 ICUといってもベットが20台くらいある大部屋で、とても明るかった。 目を細くあけたままぼーっとしていると、看護士と思わ... 続きをみる

  • 回想 〜 子宮外妊娠

    わたしは子どもを妊娠する三か月程前に一度妊娠している。 でもそれは、子宮外妊娠だった。 妊娠がわかり病院へ行くと、子宮内に着床が見られないと言われた。その時は医師から、妊娠したばかりだと子宮内部に確認できないこともあるので、日を改めて来るように言われた。そして、改めて診察に行った時にそこで初めて子... 続きをみる

  • 運動の効能

    早いもので引っ越しから4年が過ぎた。 子どもは『つ』で数える歳よりも大きくなった。 最近のルームメイトは、もっぱらマラソンに勤しんでいる。何かに取り憑かれたかのようだ。 数年前どんなスポーツをやっても続かなかったころは、まさかこんな日が来るとは思ってもみなかった。 タバコをやめた後、七十キロ台前半... 続きをみる

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  • 職場を転々とする

    引っ越して新しい町で一年が過ぎた。 川の字になって床で寝ていたのがベットになり、そしてソファーも新しく購入した。 ダイニングテーブルは相変わらずキャンプで使うアルミ製の折りたたみテーブルに、背もたれのない折りたたみ椅子。 金銭感覚のないルームメイトは銀行からお金を借りて早く揃えたいと言うが、払うの... 続きをみる

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  • 禁煙

    ある日、ルームメイトが、禁煙するという。担当のカウンセラーは、未だそこまでするのは早すぎると言っている。わたしもそう思った。だが、頑固な彼は禁煙も始めた。 確かに子どももわたしも「タバコ臭い。」といつもバイ菌扱いしていた。彼の直系の家族、親戚はみんな喫煙者、彼も黒タバコを一日一箱吸っていた。幼い頃... 続きをみる

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  • 引っ越し

    私たちは住む場所を変えることになった。都心から八十キロメートル近く離れた、駅も無い小さな町の暮らしにはこれ以上耐えられなかったし、バイリンガル、いやトレリンガルになろうとしている子どもの成長や可能性を狭めたくなかった。 この小さな町は昔から住んでいる人たちが牛耳っていて、その人達とうまくやっていけ... 続きをみる

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  • 静かに変化していく日々

    アルコールとドラック、先に断つことができたのはアルコールだった。アンタブスのおかげだろうか。代わりにコーラを飲むようになった。 黒たばこのヘビースモーカーでもある彼は、極端にエスプレッソコーヒーを飲む量が増えて一日に十杯を数えるようになった。 ある日一緒にスーパーへ買い物に行った。飲料水売り場でノ... 続きをみる

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  • ある知り合いの話

    子どもの学校が終わると、多くの親たちはその足で近くの公園へ行き、子供たちを遊ばせていた。そして大人たちは井戸端会議で時間を潰すのだった。 小さい町なので皆顔見知りではあるが、その中でも自然とグループができる。そうした中で知り合った気の合う若いお父さんと時々話をするようになった。 ある週末、ルームメ... 続きをみる

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  • 耐える

    この後の二年間は「耐える」この言葉に尽きる。わたしはルームメイトに依存症を治すために入院を勧めたが、一向に受け入れなかった。 「僕は父親のように入院しなくても自分で治せる。」 と言いはる。父親以下にはなりたくないという気持ちからか、一人で入院治療と戦うのが怖いのか。 彼は週二回の定期的な尿検査とカ... 続きをみる

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  • 不整脈

    ある冬の土曜日の午後。私たちは明日予定している子どもの誕生会準備の買い出しに行こう、と話していた。ルームメイトは、リビングを行ったり来たりと落ち着きがない。 すると突然、 「調子が悪い、どこがおかしいのか分からないけど、おかしい。」 と言って、ゆっくりとダイニングの椅子に腰をかけた。一体どうしたと... 続きをみる

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