gigiのブログ

国際結婚の末の家族生活の日々

運動の効能

早いもので引っ越しから4年が過ぎた。


子どもは『つ』で数える歳よりも大きくなった。


最近のルームメイトは、もっぱらマラソンに勤しんでいる。何かに取り憑かれたかのようだ。


数年前どんなスポーツをやっても続かなかったころは、まさかこんな日が来るとは思ってもみなかった。



タバコをやめた後、七十キロ台前半だったルームメイトの体重は、みるみるうちに八十キロを超え、長年愛用してきた501のいつものサイズを履くと、まるで太った中年女性がレギンスを履いた時と同じような下半身になった。二十年以上同じサイズの501をはき続けてきたのに、とうとうインチを上げなけれなならない日がやってきたのだ。


わたしはそのパンパンになった四角いお尻と、本来ならボタンが見えるであろう位置に肉に食い込んでかすかに見えるヘソを見ながら、思う存分に笑って、け散らかした。



アルコールを断ち、ドラックをやめ、禁煙している。それに代わり、コカコーラ、飴玉、ケーキ、チョコレート、果肉入りヨーグルト、クッキー。大量に口にするようになれば、太っていくのも当然のことである。


それでもルームメイトは、「僕は若いし太っていない。」と言い張る。


若者は「わたしは若いんです」なんて言わないのだよ。だって誰が見たって若いんだもん、いう必要ない。



そんなルームメイトも今ではマラソンが習慣になり、一日置き程度に走っているようだ。体重も少しずつ減ってきている。マラソンカレンダーのようなチラシが冷蔵庫には貼ってある。至る所で毎週末マラソン大会は開催されていて、町興しマラソン、チャリティーマラソン、トレイルランなどバラエティーに富んでいる。


マラソン大会へ参加する日の朝は七時前に家を出て、十二時前に家に戻ってくるのだが、それはそれは汗の臭いや体内から溢れ出る悪臭には耐え難いものがある。


長年体内に蓄積されてきたニコチンや不摂生してきたあらゆるものが汗となり、少しづつ体の外へ放出されているかのようだ。

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