わたしの夫はソールメイトではなくルームメイト
これまでの日々、毎日不安で仕方なかった。そして自分が忙しくなることで、その不安を少しでも思い起こさないようにしてきた。
寝ている間に何か起こったらどうしようと思いながら目を閉じ、朝目覚めるとその日一日を按じながら急いで支度をして仕事に向かい、平常を装って生活していた。
夫という普通名詞で彼を表現するのにとても違和感を感じていて、今でもそれは変わらない。ベットの横にいるこの人、このかたまり、寝ている姿をまじまじと見れば見るほど他人に見える。
ずっといい呼び方を考え続けてきたけれどなかなか思い付かず、ルームメイト、という位置付けで考えるようにした。すると不思議と真っ向から起こる焦立ちは抑えられ、争う気持ちが起こりにくくなる。
これじゃ主人とは到底思えない、それでも父親なの、パートナーとしてどうなの、と思い詰めればどんどん悪い方へ気持ちが向かうのは分かりきっている。夫婦は鏡、なんていう文字を見たり聞いたりすると余計に虚しくなる。