gigiのブログの人気ブログ記事
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目が覚めた。 唇が異常に乾燥している。 少しずつ目に映るものから状況を把握するわたし。 「生きている」 と、心の中で声がした。 体はずっしりと重く、首を少し動かせる程度だった。 ICUといってもベットが20台くらいある大部屋で、とても明るかった。 目を細くあけたままぼーっとしていると、看護士と思わ... 続きをみる
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わたしは子どもを妊娠する三か月程前に一度妊娠している。 でもそれは、子宮外妊娠だった。 妊娠がわかり病院へ行くと、子宮内に着床が見られないと言われた。その時は医師から、妊娠したばかりだと子宮内部に確認できないこともあるので、日を改めて来るように言われた。そして、改めて診察に行った時にそこで初めて子... 続きをみる
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リストラが少なからずとも良い方向に作用したのか、友人達の行動が効いたのか、当初ルームメイトは行きたがらずかなり手こずったがが、それでもようやく真の精神科医カウンセラーがいると思われる施設、C診療所に通うようになった。 ここはアルコールやドラックを断つ決意をした人が通う専門施設だ。 ここは月に一度の... 続きをみる
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子どもがもう直ぐ二歳を迎える頃、わたしの体重は更に六キロほど落ちていた。 朝から晩まで働き、夕方からは子どもに付きっきり、疲れすぎて子どもに夕食を準備することもできず、ベットにうつ伏せに倒れ込んでいたこともあった。 うっすらと目を開けると、羽毛布団の白い雲の向こうには、子どもが何となく心配そうな目... 続きをみる
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アルコールとドラック、先に断つことができたのはアルコールだった。アンタブスのおかげだろうか。代わりにコーラを飲むようになった。 黒たばこのヘビースモーカーでもある彼は、極端にエスプレッソコーヒーを飲む量が増えて一日に十杯を数えるようになった。 ある日一緒にスーパーへ買い物に行った。飲料水売り場でノ... 続きをみる
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A診療所からの連絡を受けてB診療所へ通うようになった。 また信用できないカウンセラーに当たるであろうことも何となく目に見えている。それでも、自分たちが住む小さな町の診療所なら、町の誰かがいつも見ているから情報を貰いやすいと思ったのだ。この診療所の受付担当は顔見知りだったので、ちゃんとカウンセイング... 続きをみる
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何年ぶりかに電話で息子の親友の声を聞いたこの両親は、ようやく動き出した。電話を受けた数日後、この両親は息子を連れて両親が住む町の診療所へ行った。この町はルームメイトが生まれ育った町でもあった。 三人はカウンセラーと面談をした。二回、三回と毎週通った。 ある日、カウンセラーが、 「お父さんとお母さん... 続きをみる
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初めてのカウンセリング。どうしてわたしだけがカウンセリングを受けなくてはならないのかと質問したが、ここはDVを受けた人や家族環境に問題を抱えている被害者がくる場所で、依存症の人が来るところではないという。 依存症本人のカウンセリングというのは、その人自身がカウンセリングに行く気になることが治療の第... 続きをみる
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