gigiのブログ

国際結婚の末の家族生活の日々

修復できるのか

その後ルームメイトは、アンタブスの服用を勝手に自分の意思だけでやめてしまった。


わたしが大反対した新しい仕事は順調、運動も続けている。



わたしに気に入らない事があると、「俺は出ていく」が口癖だ。


「どうぞ好きなように。」


と、いつも本気で言っている。勝手に出て行けば離婚裁判はわたしには有利、過去の証拠も十分集まった。


「でも、出ていくなら一日も早く出ていけ。」


と、いうわたし。


すると、


「子どもには定期的に会いたいから、近くで物件が見つかり次第出ていくんだよ。」


という。何だそりゃっ。この、カスったれが。



私たちは、夫婦になってから今までの時間、信頼関係を築くことがなかった。記憶にあるのは、借金して、子どもの財布から金を抜き出し、家にあるものを知らぬ間に売って金を工面しながらも、アホなことに使っていたルームメイトへの怒り、そんなアホと安易な気持ちで暮らし始めた自分への後悔ばかりだ。


それでも長期の休みには三人で旅行へ行ったりした。経済的に何とかやっていける程度の家族、贅沢はできない。


とはいえ、この国の休みは脳みそが腐ってしまいそうに長く、子どもの夏休みは3ヶ月、大人の夏休みは三週間以上。


イースターの連休に冬休み、パソコンを打つ指の感覚を忘れてしまうくらいたっぷりとあるのだ。


暗いことばかり考えてもしようがない。旅行の時は現実を忘れ、わたしも家族と楽しんだ。旅先で観光したり、美味しいものを食べたり、初めて見るものに興味を持ったりと、楽しい時間を共有している時は、家族上手くいくものだ。



楽しかったつかの間の余韻から覚めて、時が経ち、何かあれば、夫婦のどちらかが腹を立て、金の使い方や無い金のことで揉め、床が汚いだのアイロンがかかったワイシャツが一枚も無いだの愚痴を言われる。トイレ掃除もしたことのない人間に言われたくない。


そして、得意なセリフ、


「俺は仕事しているんだ。」


が出てくる。はいはい、わたくしも男性並みに働いております。食事も作りますし、買い物にも行きます。子どもの学校行事への参加は全てわたしですが…



人間不信になってストレスもたまり、育児や仕事に没頭しながら知らぬ間に脱毛症になり、帯状疱疹やアトピーの症状が出て、かと思えば子宮頚がんになり、知らぬ間に子宮には大きなポリープができていたりと、わたしの体は叫び続けた。


よく我慢する子どもだったわたしは、自分の限界に気付けずに、さらに我慢して長い時間を生き続けた。

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