gigiのブログ

国際結婚の末の家族生活の日々

町の相談所

小さな町の唯一に大通りに面した相談所の玄関へ足を踏み入れた。二歩目の左足で前に進むと、直ぐに受付のカウンターに到達。その受付にはスネ毛にサンダル半ズボン、はげあがり気味の髪を伸ばしたのを輪ゴムで結った、わたしと同世代と思われる、幸の薄そうな男性が一人いた。


相談所の入り口まで送ってくれた警官は、


「じゃ、頼むね。」


と職務に戻っていった。両手でベビーカーのハンドルを持ったままのわたしは、サンダル半ズボンの前にぽつんと残された。人は外見で判断しちゃいけないなんて綺麗ごとはどうでもいい。こんな男にわたしの人生相談は任せられない。一人で数年間抱え込んできた問題を警官に言えたことで少し心が晴れたのか、何故かあわれに見えてしまった目の前の男性を見て、なんならわたしがあなたの相談に乗りますよ的な気持ちになった。


幸いにも子どもはまだぐっすり寝ていて、このまま家に引き返しても仕方ないと、わたしは警官に話したのと同じことをこの男に話し始めた。


この日はわたしの事情聴取のみで、後日、改めて女性担当者と面談することになった。


にほんブログ村 主婦日記ブログ アラフィフ主婦へ
にほんブログ村

×

非ログインユーザーとして返信する