gigiのブログ

国際結婚の末の家族生活の日々

人類みな兄弟

最近めっきりストレスが減った。


朝の五分間ストレッチをするようになったのは、心に余裕ができたことの表れだと思う。仕事もいっときのような目まぐるしさは無くなり落ちついている。良かった。


ある日、子どもが唐突に言った。


「友達のお母さんとお父さんが別居したよ。」


わたしはその家族を少しだけ知っていた。夫婦はいつも仲が良さそうで、気さくな旦那さんは有名飲料メーカーのエリート、奥さんは地元で会社の秘書をしている。


子供は二人。上の子は女の子、子どもの良き友達。成績優秀、バイオリンやピアノ、フェンシングも習っているそうだ。とてもしっかりした子でクラスのまとめ役でもある。


そして、下の子は年の離れたチャーミングな男の子。茶目っ気があり、お姉ちゃんの友達を見るとすかさず寄ってきて愛嬌を振りまく。


ひょんなことから急にお宅にお邪魔したことがあった。天井が高く広いアパートは、インテリア雑誌のように綺麗さっぱり片付いていた。子どもがいるとは思えないリビング。完璧である。


どうしてあの夫婦は別れてしまったのだろうか。表向きは平静を装っていても、他人には分からない事がどんな夫婦にもあるものなんだな。


私たち夫婦が別れれば百人中百人が「やっぱりね、やっと別れたね。」というのは目に見えているが。


離婚や別居する夫婦はとても多く、子どもがいる場合、大体、母親と父親に平等に親権が保たれる。両親が離婚すると母親と暮らす場合が多いが、週末は隔週などで父親と過ごしたりする。


別れた夫婦のどちらかが住んでいた家を出て、同じ町など近くに新居を構え、子供が二軒の家を行ったり来たりしている家族もある。母親と父親は連携を取り、両親と子供との関係が存続することが多い。


一方で離婚した後、かなり速いスピードで新しいパートナーと出会い、新生活をする人達もいる。中には、元夫婦の知り合いのパートナーと一緒になるパターンもある。その場合、新しいパートナーはできる代わりに今までの良き人間関係が崩れることもある。


子供の学校の父兄とくっつくパターンも時々聞く。するとどうなるか、子供たちはたまったものではない、という場合もある。


親の安易な決断で、友達でもない学友と週末を過ごすことになるのだ。これには流石にびっくりする。子どもの立場から見れば、気が合えばまだしも、嫌いな学友だったらどうするのだろうか。


また、こんな事も。離婚した女性に子どもが二人、離婚した男性側に子どもが三人という男女が再婚までいかなくとも、恋人や事実婚のような形になった場合、お互いの子供達を同じ週末に迎え、過ごすことになれば、大人二人と子ども五人になる。いきなり大家族の誕生だ。週末どこかに出かけるとなれば、七人乗りの車が必要な場合もあって、このカップルは車を買い替えた。


そして、この国ではアフリカ、ロシア、中国などから養子を迎える夫婦も多く、未婚の女性が養子と生活している家庭もある。血は繋がらなくとも家族として生活をし、家族になっていく。一方で、血縁関係があっても家族として生活できない人だって沢山いる。


夫婦、家族、親子ってなんなんだろう。

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