gigiのブログ

国際結婚の末の家族生活の日々

耐える

この後の二年間は「耐える」この言葉に尽きる。わたしはルームメイトに依存症を治すために入院を勧めたが、一向に受け入れなかった。 「僕は父親のように入院しなくても自分で治せる。」 と言いはる。父親以下にはなりたくないという気持ちからか、一人で入院治療と戦うのが怖いのか。 彼は週二回の定期的な尿検査とカウンセリングに通い続けた。 一年が過ぎて、悪化する可能性は極めて低く、努力がみられると判断され、患者…

不整脈

ある冬の土曜日の午後。私たちは明日予定している子どもの誕生会準備の買い出しに行こう、と話していた。ルームメイトは、リビングを行ったり来たりと落ち着きがない。 すると突然、 「調子が悪い、どこがおかしいのか分からないけど、おかしい。」 と言って、ゆっくりとダイニングの椅子に腰をかけた。一体どうしたというのか。 「病院につれていってくれ。」 という。 「冗談じゃない、あしたは誕生会、子どもの友達だっ…

アルバイトを始める

ルームメイトはアルバイトを見つけ、夕方から深夜にかけて働きに出るようになった。 車を持っていなかったので、わたしの車で行くという。いやいや、何言ってるのかな、わたしも夕方とか車必要だし。 すべてにおいて考え方が浅いというか、自己中心的なのだ。 「バスで行け。」 とわたしは行った。すると、 「えっ、なんでバスなんかでいかなきゃいけないの。」 と、驚きの回答が返ってきた。更に、 「バスは一時間に一本…